迷って悩んでそれでも歩く

仕事、Yoga、日々の迷いや悩み

願いはかなうか/再会

みなさまこんにちは。

 

昨日は大きな地震がありました。

東北の方は大丈夫だったでしょうか。

(東北の方が読んでいる可能性は極めて低いですが…)

 

東京は震度3〜4。

そろそろ寝ようかな〜と思ってい矢先、

あれ?揺れてるのかな?

と思っていたら大きな横揺れが。

慌てて玄関の扉を開けてしばらく様子を見ていました。

家の前の木が揺れ、

家の中はカタカタ音を立てていました。

幸にして揺れはおさまり、

テレビをつけると、震源地は東北地方。

津波こそ心配ないとテレビでは報道されるも、

都内であの揺れでおっかなびっくりだったので、

現地はやはり不安な夜を過ごしたのでは。

 

 

我が家では一応避難時に持っていくカバンを用意はしていますが、

いざ!って時にさっと取り出す動きはできませんでした。

地震大国日本、やはり備えは常にしておかないといけません。

 

 

話は変わって、表題の件。

 

今日は午前中に病院に行って軽く回診。

みんなお元気そうで何より。

 

帰り道、ふと前から真っ赤なかっこいい車が。

なんとなく助手席をチラ見。

 

あっ!!?

 

1秒にも満たない時間でしたが、

確かにそう見えたような。。。

 

ちょうど交差点が赤だったので止まる車。

数m後ろで振り向く私。

助手席側のミラーで、なんとなく手を振っているようないないような。

思い切って戻って助手席を見ると、

そこにはやっぱり、以前担当していた患者さんが座っていました。

 

「先生!気づいてくれたのね!でもよくわかったわね!」

「なんとなく、ちらっとだったんですけど、まさか。。。と思いまして!」

 

ちょうどお孫さんを連れて、ドライブ中の様でした。

時間にして数十秒から長くて1分ほどだったでしょうか。

これといった話はできなかったものの、

お互い笑い合って、

「ではまた!」

と別れました。

 

 

こちらの患者さん、

私が数年前に担当した方で、

成人Still病

という、ちょっと厄介な病気でした。

当時は熱がバンバン出て、どうなることやらと日々診療していて、

あれやこれやでなんとか診断にこぎつけました。

治療開始後は薬の効果もあり、

比較的元気になって退院していきました。

外来は指導医の先生のところへ通っていて、

カルテ上で元気なことは確認はしていました。

 

退院後、一度だけ街でばったり会ったことがありました。

その時はまだコロナ前でもあり、

しばらく話して別れました。

 

その後も何回か手紙のやりとりをしていて、

数日前にも、

ちょうど入院から二年ほど経ちますね、

といった内容のお手紙をもらっていました。

 

コロナ禍でも通院を続けて、

元気に過ごしている彼女を見ていると、

ほんとすごいなあと思います。

そんな思いとともに返事を書いて、

今週外来に持っていって渡してもらう予定でした。

 

そんな時に起こった今日の出来事。

とても不思議な感覚でした。

まさかこんなタイミングで会うなんて。。。

 

よく、

願いは書けば叶う、

強く思っていれば叶う、

などなど、願いがかなう方法って巷に溢れています。

 

そのどれもが多分正しいというか、

おそらくはそうなんだろうなと思いつつ、

その仕組みってよくわからないと思ってました。

いや、そもそもそんな簡単に願いが叶うってどうなん?

と天邪鬼的にも思ってみたり。

 

でも、今日彼女と出会って、

なんとなく、

その「願いが叶う感覚」が実感出来ました。

 

 

願いは思っているだけだと、

どうしても言語化されていない分、

すぐにふっと消えてしまいます。

それを紙に書くことで、

自分の頭の中で霧のようにモヤモヤしているものが、

雲のようにある程度の形を持ってきます。

そうやって、願いをある程度意識下に留めておくことができると、

普段見ている世界に、その願いのフィルターが追加されて、

見える世界が少し変わってきます。

 

今回の場合、手紙の中でも、

「またどこかでばったりお会いできるといいですね」

と書いていたのですが、

「その患者さんとどこかで会うんじゃないか!」

といった思いを常に持っていたというよりは、

その患者さんの顔を識別するフィルターが、

普段よりも精度が上がっていたため、

ちらっと見ただけでも、その顔が認識できたんじゃないかと。

 

おそらく、手紙をもらわずにいたら、

あっさり見過ごしていたと思います。

 

願いが叶う仕組みが少し実感できた気がしましたが、

そんなことより何より、

患者さんが元気に過ごしている日常を見れたことが、

願い云々を抜きにして嬉しい出来事でした。

 

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いつぞやの夕日、美しい。。。



 

おしまい