迷って悩んでそれでも歩く

仕事、Yoga、日々の迷いや悩み

死とは何か

やっと読み終わった。

それなりに読みやすいい本だったけど、怠けてたら途中で止まってしまった。

死について、死の捉え方、向き合い方、死とは良い悪いで片付けられるのか、自殺が許容される状況はあるのか、などなど。

 


最近でこそ死について考えることにあまり抵抗が無くなってきたが、昔は死を意識すると言いようのない不安に駆られて、どうして良いかよくわからなくなっていた。

 


死ぬことなんて考えたってしょうがない、今を必死にいきなきゃ!今が大事でしょ!今をいきなきゃ!

確かに先のことなんて考えたって未来は誰にもわからないし、明日テロが起きて死ぬ可能性だって今の世の中じゃ十分ありうる話。だったら、今を全力で生きなきゃ。

 


でも、今を生きるためにも、やっぱり「死」を意識することは必要なのかな。

 


死について触れることは、この高齢社会に入って、いよいよ多死社会を迎えようという今でさえ、まだ気持ちのいいものではないという認識がある。あるいは、自分あるいは家族が死ぬことを意識していない可能性すらある。

病院という職場で働いていると、特にそれを感じる。

もう余命幾ばくも無さそうな人の家族でさえ、当人が死ぬなんて考えていなさそうなことが良くある。

 


これまで必死に頑張って生き抜いてきて、日本の社会を牽引してきた世代が、これから死を迎える時代がすぐそこに来ている。

なのに、その大量の死を迎える準備を日本ができているとはあまり思えない。

 


じゃあどうすれば良いのかと言われてもわからないけど、まずは死ぬということについて、みじかな人と話すことが必要かもしれない。

 

 

おしまい